
講演を依頼され
写真の掲載をチラシに・・と求められることはたくさんあるが
そのほとんどは 現在に近い顔写真である
以前 1度だけ
亡くなった息子とのツーショットの写真を求められたことがあったが
戸惑った
そもそも
現在の写真ではない
頼まれた時 私は71才だった
息子は私が56歳の時になくなった
亡くなる直前に撮った写真でも15年前の写真
息子は結婚していたので 結婚式の時に撮ったのが 最後の集合写真だった
息子が28才
私が51歳の写真をチラシに掲載して
何の意味があるのだろうとその時思った
普通は現在に近い写真をチラシには掲載する
子どもを亡くした母親
幸せな時のツーショット写真という演出なのだろうかもしれないが
亡き人は年を取らないが
生きている人は年を取る
雑誌や新聞でも 現在の写真を掲載する
自死遺族は 亡くなった人とのツーショットの写真という発想が理解できない
しかも 昔々の 亡くなった子供が幼い頃のツーショットではダメのようで
亡くなった時に近いツーショットの写真
私には
息子の結婚式の写真は辛すぎて こころが壊れそうだった
アルバムで探すのも
しんどかった
赤ちゃんの時のツーショットの写真ならまだ大丈夫だったが
その写真なんて
私が23歳の時の写真
講演する71歳の私とは別人のように違う


講演するのは私
現在の私
息子の話も少しはするが
私と息子の話が中心ではない
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