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英語のグリーフと日本語の悲しみの違い

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グリーフケアって何をどのようにケアするのでしょうか
   ケアとは関心を持つこと・注意を払うこと・介護・世話
      という事のようです
 グリーフを死別の悲しみと訳すのは乱暴です。
   グリーフを悲嘆と訳すのも乱暴です。
そもそも訳は訳
  日本語の持つ深い意味合いには届かない
     日本語は英語のように英字ひとつの表現ではなく
  カタカナ・ひらがな・漢字と3種類あります
    かなしいもひらがなでの「かなしい」
    カタカナでの「カナシイ」
また漢字は何種類もある「悲しい」「哀しい」「愛しい」
   そのかなしいを「グリーフ」と一括りにすることは 繊細ではありません
      わびさびも・・・あうんの呼吸も 英語にはありません
 
 だから 家を失う悲しみ・転勤する悲しみ・犬を亡くした悲しみ・仕事がない悲しみ
  本をなくした悲しみ・失恋の悲しみ・転校の悲しみ・洋服を買えなかった悲しみ・
財布を亡くした悲しみ・猫が死んだ悲しみ・金魚が死んだ悲しみ・
 試験に失敗した悲しみ・・・・あらゆる喪失感をグリーフという英語圏の意味と
    かなしいという言葉の表現がたくさんあるような微妙な心の変化もあらわす日本語の意味とは同じにならない
  それを
同じかなしみだ…という考えでのグリーフケアはそのままでは日本人の心にはそぐわない
  国の言葉はその国民の感情を表現するにぴったりにできている
    日本語の悲しいを英語で訳すことも難しいと思う

  よろこび・悦び・歓び・慶び・ヨロコビ・ と よろこびということばもたくさんある

   一つ一つ意味が微妙に違う

かなしいという言葉もひとつひとつ微妙に違う

      グリーフという一つの言葉で日本語の日本人のかなしみを表現して
  しかもケアしようとしている日本人は 繊細さに欠けているとしか思えない
      
     日本人独特の微妙な感情の表し方に思いを馳せられる人は
      乱暴に一つのグリーフという言葉でのケアはできない

    人間の死の悲しみも
     他人の死 家族の死 子供の死 親の死 祖父母の死 従妹の死
         ・・・・・・・・ご近所の人の死・・・・・・
  それぞれに違う悲しみ
 ましてや 仕事や家失恋の悲しみとは 悲しみの質も違う
    
   それを遠くから見たら悲しみは一緒ですという考え方がグリーフケア

 英語圏のアメリカでは何の役にもたたない!
   ケアしている人たちが喜々としているだけ!というニューヨークタイムズの記事や
   ジャーナリストが書いた本や教授が書いた本もある
      
しかし日本人は反対論は翻訳しない
   それは支援者に不利になるから翻訳しないだけ
 支援をしたい人たちが増えるとグリーフケアを生業としている人たちは儲かる
     悲しみにはケアが必要です
   ケアしてあげる人たちの存在が必要です
    ケアしてあげることは人助けです
 人びとを悲しみから救ってあげるのですから・・・
    人びとを悲しみから救う人になりませんか?
 と宣伝されたら
      救うことができると錯覚する人が研修を受けに費用を出してくる・・・のです
 それが 3日間で28万円だろうが…1日6万円だろうが
    救い人になりたい人が参加するのです

       それは 
自分よりも苦しい人をみて自分の幸せを確認したい という人間の本能を突いていて、ビジネスとしてはすごいです
   最高のビジネスです・・・楽して金儲け・・

  愛する家族を突然亡くした遺族が参加しなくても
 納得しなくても・・・支援者を育てたらいいだけ・・・のグリーフケアの専門家たち

       大学も金儲けのドル箱らしい

ケアしたい人たちが殺到するそうですから・・・

     お金を出して学ばなくても 自分の家族が亡くなったら 何十倍も悲しみを知るのですけどね
      自分の家族は死なないとでも思っているのでしょうか・・・ 

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