日本の自死遺族の活動を無視している支援者たち

いまだに こんなことを本気で考えている自死遺族支援の担当者たち

  日本の現実を見ようとしない


■概要■

子どもを自死で亡くした後の保健医療制度に対する信頼の欠如は、必要な時に専

門的な治療を求める行為を阻み、結果として回復の機会が損なわれることがあり

ます。この研究は、保健医療制度に対する信頼の欠如について、自死で子どもを

亡くした両親を対象に、信頼の欠如とそれに関連する事象を調べることを目的と

した初めての大規模調査です。

本研究では、スウェーデンの全国民において、子どもを2~5年前に亡くした569

名の親と、年齢や性別等をマッチさせた326名の子どもを亡くしていない親(対

照群)を対象としました。筆者らは、子どもを自死で亡くした親とそうでない親

に対して、「保健医療制度を信頼しているか?」という質問を行い、また、対象

者の背景(性別・年齢等)と心身の健康状態についての情報を収集しました。

調査の結果、保健医療制度に対する信頼の欠如の割合は、自死で子どもを亡くし

た親は544名中253名(46.5%)、そうではない親では323名中59名(18.3%)と大き

な差が認められました。その差について、相対リスクを算出する方法を利用して

分析を行ったところ、自死で子どもを亡くした親は、そうではない親に比べて2.5

倍信頼の欠如を示していることが分かりました。また、子どもを自死で亡くした

後、保健医療制度に対して信頼が欠如している親に関連する事象としては、①都

市部に住んでいる割合が高い、②一人暮らしをしている割合が高い、③抑うつ尺

度(PHQ-9)の得点が高い人が多い、ということが明らかになりました。

自死で子どもを亡くした親の中には、保健医療制度に対する信頼の欠如を示す方

がおられます。筆者らは、更なる研究の必要性を前置きし、保健医療制度の信頼

レベルを回復することを目的とした将来的な介入の中で、先に述べた3つの事象が

ポイントになる可能性が考えられると述べています。





■CSP自死遺族サポートチームからのコメント■

本研究は、福祉国家として有名なスウェーデンで行われた大規模調査です。筆者ら

は、子どもを自死で亡くした後に保健医療制度への信頼を失くした親に対して、調

査の結果から得られた3つの事象が保健医療制度の信頼を回復させるポイントにな

る可能性があると述べています。加えて、同じくスウェーデンで行われた同様の研

究では、信頼の欠如に関わる事象として、専門家(論文中では医療従事者を意味し

ています)と患者のコミュニケーションについても考慮する必要があると指摘して

います[A]。

今回ご紹介した論文の結果は、保健医療制度が日本とは異なる地域で得られたもの

ですが、ここで得られた知見は、日本で同様の研究を行っていく際に参考になるも

のと思います。



注)本研究で得られた3つの事象と保健医療制度に対する信頼の欠如は、相互に関

連があることが分かっていますが、それが因果関係にあるということまでは明らか

になっていません。したがって、独居であることや都市部に居住していること、

抑うつ尺度(PHQ-9)の得点が高いということが原因となって、保健医療制度に対

して信頼が欠如しているという結果ではありません。

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