
自死遺族支援が三次予防として国の自死予防の対象となった内容について
2008年1月17日に大野裕先生に意見書を送り
その月の25日に大野先生から
戦略研究地域介入研究班の本部の責任者に送ってもいいですか?と手紙が届きました
大野先生が私の意見書を戦略研究地域介入研究班の本部の責任者に送り
自死遺族支援の内容が一部是正となったのです
地域で自死遺族を見守るという支援が 見張るという事になるのではないか・・
盛岡市で開催された自死予防の講演会で大野先生が私の名前を出して発言してくれたこともあります。
当時の自死遺族支援
◆自死遺族の把握
*地域のキーパーソン1)による自死遺族の情報提供2)
こころの健康づくり連絡会などで自死遺族に関する情報を共有し3)適切な支援4)が行えるように支援体制を強化します
◆事例発生時5)の自死遺族の把握と早期ケア6)
自殺事例が発生した時に、最寄りの警察医が早期の7)自死遺族支援を行います
◆自死遺族の支援
*普及啓発媒体の配備
自死遺族や家族、周囲の人たちが相談しやすくなるように、警察や救急医療機関などへパンフレットを配備8)します。
また、見守り活動9)の中で、配慮を要すると判断された自死遺族に対して、希望がある場合にはパンフレットの配布や健康相談の窓口の紹介を行います。
◆相談窓口の設置
自死遺族10)や周囲の人たちへの支援体制を整備するために、保健所や市町村保健センター、県精神保健福祉センター
等11)に相談窓口を設置します。
◆市町村区・保健所保健師の訪問相談
保健師などの訪問相談を希望する自死遺族に対して、訪問相談12)を実施します。
◆自死遺族の組織運営の支援
NPO13)などによる自死遺族会の運営に対して、支援を行います。
◆地域交番や地域住民による見守り14)
地域における交番や民生委員などによる見守り活動や、必要に応じての声かけを行います
こんな内容でした。
これら一つ一つに意見を出しました。
そして遺族の情報の共有化はしないことになったのです。
これに対する意見書を大野先生に出すことについては
仙台市が招いたご縁だったので仙台市に報告したのですが 出すことはやめてほしいと言われ
それでも出すなら 仙台市とは関係ないということを大野先生に伝えてほしいとまで言われました。
その後盛岡市で大野先生が仙台市で会を開催している・田中さんからの意見があり、遺族を傷つけてしまうことになる内容を・
見直したいということで発言したら
仙台市は「さすが田中さんですね」とわざわざ連絡をくれたものです
世の中ってそんなもの・・・
息子の自死後 活動をして11年目
世の中を見させてもらっています
2007年から ずっとずっと 遺族支援との闘いが続いています
静かに 自死遺族として活動がしたい
自死遺族として生きて行くことが 悲しいだけではないことが多いのがしんどい
しかし 伝え続け 目を光らせていないと
この間のようにまた遺族の情報を安易に得たいという輩が出てくる
支援のため・・という善意の名のもとに・・・
自死遺族の情報が欲しいなら
電話番号公開して365日24時間 一人何時間でも聴くという活動をしたら
・・それも日々人が変わるのではなく 同じ人がいつも受けていたら・・・
集まると思います・・・よ
信頼したら アンケートにも協力してくれると思います
努力もせず 相談も受けず
ただ 情報が欲しいなんて 虫が良すぎます
どこまでも遺族の個人情報は守り抜きます